隠れ熱中症、隠れ脱水

隠れ熱中症」、「隠れ脱水」という言葉を聞いたことがありますか?

これら2つの言葉は、ほぼ同じ意味で使われていますが、
普通の熱中症や脱水症状とは何が違うのでしょう?

まずは、熱中症と脱水症状の意味から考えてみましょう。

熱中症は、高温環境下で身体に発生する様々な障害の総称です。
そして、脱水症状は体内の水分や塩分が失われている状態を指します。

熱中症になると、汗などで体内の水分は不足しますので、脱水症状が現れます。
つまり、脱水症状は熱中症の症状の一つと言えるのです

通常、熱中症になって脱水気味なると、喉が渇いたり、
多量に汗をかいている等のわかりやすい初期症状が出ます。

この時点で、しっかり水分補給を行ったり、涼しい場所で休憩するなどの対応をすれば、ほとんどの場合すぐに回復します。

でも、隠れ熱中症や隠れ脱水の場合、上記のような初期症状が出ないまま、
症状が進行していき、気づいたときには重症化
しているのです。

隠れ熱中症や隠れ脱水になると、体内の水分は不足しているので、
血液量も少なくなります。

循環血液量が少なくなったことによって、出てくる症状が隠れ熱中症
隠れ脱水のサインになります。

循環血液量が少なくなると、末梢への血流も少なくなりますので、
手足がしびれたり、指先が冷たくなる、指の爪を押してピンク色に戻るのに
3秒以上かかるなどの症状
が出てきます。

また、皮膚の水分量も少なくなっているため、手の甲の皮膚を引っ張ると戻るのに3秒以上かかる、舌が乾燥して赤黒くなるなども隠れ熱中症の典型的な症状です。

隠れ熱中症・隠れ脱水は、自分で気づいた時には、
重症化してしまっていることが怖いですよね。

隠れ熱中症・隠れ脱水にならないためには、普段からの予防対策が重要です。

まずは、水分補給をこまめに行いましょう

たとえ汗をかいている自覚がなくても、
気づかないうちに皮膚から水分は蒸発していきます。

また、喉が渇いたと感じたら、既に脱水気味になっていますので、
喉が渇く前から水分補給をする必要があります。

また、汗腺の発達していない子供や汗腺の機能が衰えてきている高齢者が
隠れ熱中症・隠れ脱水になりやすいので、周囲の大人が水分補給や涼しい場所での休憩を促すなどの対策をするようにしましょう。
真夏日には 子供だけでの練習は避けましょう***
倒れてからでは遅いです***