ブラジル戦敗退後の選手コメント

本田圭佑CSKAモスクワ/ロシア)

「こういう相手を負かすためにまた頑張れる」

(こういう強い相手と戦って楽しかったとは?)当然、負けたことがうれしいとかじゃないです。こんなに大差になるとは思ってなかったし、それは悔しいんですけど、僕がサッカーを始めた時にブラジルという国が非常に関係していた部分があったんです。そのあこがれじゃないけど、トップと思えるブラジルと初めて戦うことになって、負けて、何か不思議と悔しさ以上に楽しさというものの方を感じていましたこの先、こういう相手を負かすためにまた頑張ることができるな、非常に未来は明るいと。明日からの練習がまた楽しみやなって思えるような試合でしたね。

香川真司マンチェスター・ユナイテッドイングランド

「もっとブラジルを本気にさせたかった」

 ロングシュートの1点だけで抑えられていたら、後半は違っていたんじゃないかなと思います。いろいろな後悔はありますけど、彼らが取った点なんで、それが差だなと感じますし、僕らもチャンスがなかったわけじゃない。ただ、その中で点を取れなかったというのは、こういう戦いでは大きく差として出てくると思います。

 ブラジルは結構ルーズにやらせてくれるけど、最後のところで強さを感じたし、こっちは逆に最後のところでちょっと詰まった感じはあった。だから、そこでの精度が求められるし、こういう戦いをもっとしていきたいと思います。もっとブラジルを本気にさせたかったというか、もっと粘り強く戦えれば、もうちょっと面白いゲームになったんじゃないかと。前半2失点、後半立ち上がりにも失点して、やっぱりあれで彼らは勝利を手にしたという感じがあったし、余裕を感じさせたんで、そういう意味で強いチームと対戦するときには、最低でも1失点で抑えて戦っていかないと厳しいのかなと思いました。

長友佑都インテル/イタリア)

フッキがあそこまで守るのは見たことない

 カウンターのスピードと精度というのは正直、思った以上でしたね。僕らも相手のペナルティーエリアくらいまではいい感じで(パスを)回して運べるんだけど、そこからの相手の守備の質、ペナルティーエリアの中での冷静さ、スキルの高さというのはホントに世界トップレベだなと。でもこの時期にこうしたレベルのチームと戦えてよかったなと思います。

(フッキとの1対1について)向こうもどんどん上がってきていたんで、難しかったです。守備にもかなり頑張ってついてきていたし、仲間からも言われていた。今までのブラジルのビデオを見ても、フッキがあそこまで守るというのは見たことなかった。対策はされているなと感じながらやっていました。

内田篤人シャルケ04/ドイツ)

「フィニッシュとカウンターの精度がすごかった」

(厳しい試合だったか?)そうですね。やっぱりブラジル人でした。フィニッシュとカウンターの精度、それとやっぱり質がすごかったです。

(本田の1トップというスタメンを見てどう思ったのか?)僕は何も思わなかったです。監督が言っていたのは、1トップどうこうじゃなくて、流動的に、ポジションチェンジをしながら(攻撃していこう)というものでした。(試合への)入り方はフランス戦よりずっとよかったし、シュートまで行ける形もあったんですが、ミスが絡むとやっぱり仕留めてきますね。フランスみたいに外してはくれない。

吉田麻也サウサンプトンイングランド

「早くに2点取られることは想定してなかった」

 前半の早い段階で2点取られることは想定していなかったです。焦りはありましたけど、そう簡単に点を取られるチームではないと思っていたので。後半、もうちょっと中盤でボールを回しているときにダイヤゴナルに走る選手がいたほうが、相手のディフェンスラインをかき乱すことができたのかなと。(それができなかったのは)横パスが多かったのと、相手のブロック、(守備の)組織がオーガナイズされていたことだと思います。縦へのパスを出すタイミングを図りながらも、それがつかめなかった。
 

長谷部誠ボルフスブルク/ドイツ)

「正直、ショックはない」

 チームも監督も、ワールドカップで強豪相手にいい結果を出すことを目標にしてやっているし、常に試合に出て、いい結果を出している選手はそこに向かってやっています。僕を始め、なかなか試合に出られない選手がもう少し目標に向かってやっていかないといけない。もちろん、チームによって事情が違うし、それは難しいことだけど。

(大敗を喫したことについては)正直、ショックはないです。どちらかと言うと、(2009年に)オランダと戦った時の方が、「これは手も足も出ない」という感じでした。この2戦をやって、そういう感じはしない。もちろん追いつけたということではないけど、差は縮まっているかなというのはあります。その距離は埋めていかないといけないものだし、その距離感をつかめたことは大きいですね。

今野泰幸ガンバ大阪

「フィジカル面が全然違っていた」

(PKの場面は)コースに入ったときに、手に当たったみたいです。自分では気付かなかったけれど。(今回の遠征を終えて)1人ひとり感じたものはあると思うけど、フィジカル面が全然違っていた。そこは個人でやっていくしかないし、あとは精度。今日もパスをつなげられる場面はあったけれど、それで崩し切るだけの力をつけたいですね。やれると思うんですよね、前線にいい選手がたくさんいるから。中盤ではボールを回せたけれど、どうしても裏(へ入っていく動き)がないから、いい感じで行けてもつぶされてカウンターという感じ。やっぱり誰かが裏を突かないと。

川島永嗣スタンダール・リエージュ/ベルギー)

「失点がゲームを難しくしてしまった」

 自分たち自身、チームとしても、個人としてももっともっと成長していければいいと思います。(最初の失点で流れが変わり、冷静さを欠いたのか?)そうですね。できれば(早い時間帯での)失点は避けたかったんですけど、あの時間帯に1点目もそうだし、PKでも取られてしまったんで、それが少しゲームを難しくしてしまったかなと思います。まあ、今日みたいなこういうゲームの中で、イニシアチブ(主導権)が取れたかというと難しいです。

栗原勇蔵(横浜F・マリノス

「ブラジルはやっぱうまいなと」

(外から見てて)ブラジルはやっぱうまいなと。先に点を取られたことがフランス戦との差かなと思います。取られてなければもうちょっと行けたかなとベンチで見てて思っていました。(結果的に4失点したが)まだ上がいるから、そういう相手にはもうちょっと考えて戦った方がいいと思うし、チャレンジは大事だからやれるところはやって、多少相手に合わせるところを合わせないと勝っていけないと思います。